BBC Sessions (レッド・ツエッペリン)
僕がこのアルバムを聞いていたのは高校時代の
お話であります。メンバーの一人であるジョン・ボーナムが
不慮の事故によって急逝し、それによってバンドが解散しても、
その音楽は不滅の輝きを放ち続けるレッド・ツェッペリンが
BBCスタジオで行ったライブ音源を収録したものがこのアルバムです。
彼らがラジオやテレビで演奏を行っていたのは、
活動を開始してからの最初の数年であり、そういう意味では
このアルバムに収録されている都合24曲は極めて貴重と言える
のかもしれません。
収録されたのは1969年当時。放送用音源とはいえ、
デジタル・リマスターのおかげでここまでクリアーな音で
聴くことができるというのは、デジタル技術の進歩のもたらす恩恵の
一つなのかもしれません。
他のライブ音源と比べて「静謐」な感じがあるわけですが、
それでもこのアルバムから伝わってくる彼らの「パワー」というのは
ビンビンであります。
何度も繰り返して聞く価値のある一枚だと思っております。