有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

2013-01-01から1年間の記事一覧

超入門ジャズ

ジャズの名曲、名演を2枚にたっぷりと収録したアルバムです。 全30曲分、時間に換算すると2時間以上もあるアルバムを一気に聞いたので、 それなりに根気と集中力がいるものでございました。しかし、それだけの 見返りがあり、今の今まで 「あ、この曲は今ま…

アイズ・ワイド・シャット オリジナル・サウンドトラック

巨匠・スタンリー・キューブリックが生前 最後に監督した映画 『アイズ・ワイド・シャット』 僕はキューブリック監督の映画を 高校時代に見て、大きなショックを受けていて、サントラもいくつか 購入していたわけですが、その中の1枚がこれでありました。 な…

和ジャズ PLAYS ロック [Compilation]

このアルバムは日本のジャズ・ミュージシャンによる ロック・カヴァー集。いってみればコンピレーション アルバムです。収録されているラインナップは ローリング・ストーンズ、ドアーズ、 サンタナなど1960年~70年代洋楽ロックの 名曲カヴァーがセレクトさ…

和ジャズ PLAYS ポップス [Compilation]

このアルバムは日本のジャズ・ミュージシャンによる ポップス・カヴァー集であります。収録されている楽曲は 【収録内容】 *は初CD化1. SCARBOROUGH FAIR 猪俣猛とサウンド・リミテッド2. EL CONDOR PASA -コンドルは飛んで行く 猪俣猛3. THE SOUND OF SILEN…

(無題) 尾崎豊

俗に『ホワイトアルバム』と呼ばれる、夭折のロックシンガー。 尾崎豊が10代の頃、デビュー前に自宅や小さなスタジオで 録音された音源をマスタリング、CD化したものです。 記憶によるとこのCDを初めて聞いたのは高校時代のことで、 それ以前からもずっと彼…

ベスト落語 五代目 柳家小さん 「狸」「禁酒番屋」

五代目・柳家小さん師匠の演じる 「狸(たぬき)」「禁酒番屋(きんしゅばんや)」でございます。 柳家小さん師匠のことは落語を扱ったマンガ『どうらく息子』 で知ったかどうかはおぼろげなのですが、名前だけは存じ上げて いたのです。しかし、ブックレットに…

ベスト落語 八代目 春風亭柳枝 「花色木綿」「王子の狐」

本作は、八代目春風亭柳枝師匠の落語を収録したCDです。 僕が好きな作家を始めとする影響を受けた人間は、 ほぼすべて、古典落語の影響を受けており、特に 伊集院光さんはタレントと落語家修行を並行して 行っていた時期があり、彼がラジオでしゃべる 『語り…

孤独なランナー

尾崎豊が高校時代、一人教室の片隅でウォークマンで聞いていた アーティストの一人で、彼曰く『街の風景』はここに収録されている 『孤独なランナー』のオマージュであるということ、インタビューで 話していたことを思い出しました。僕もこれをよく聴いてい…

クールの誕生

ビバップの反動として1940年代の後半に生まれた白人寄りの傾向をもつジャズである 「クール・ジャズ」という概念をつくった意義深いアルバムです。 ジャズがそんなに詳しくない僕でも、マイルス・ディヴィスの名前と 『クールの誕生』というアルバムのタイト…

フル・メタル・ジャケット

今朝、道を歩いていたらどうしても書きたかったのでここに記します。 鬼才・スタンリー・キューブリック監督が描くベトナム戦争『フルメタル・ジャケット』の オリジナル・サウンドトラックです。僕が映画を初めて見たのは高校生のころで、 当時所属していた…

Heart Song

日本のポップスが好きで日本に留学し、帰国するも 日本恋しさに再来日し、歌手として活動をしている アメリカ人ソウル・シンガー“クリス・ハート”の デビュー・アルバムです。デビュー作は 日本のポップス大好きな彼らしく、 収録されている全13曲はすべて我…

能楽囃子~至高の四重奏

このCDを僕はなぜか埴谷雄高氏の小説『死霊』を読みながら 聞いていました。作品世界と妙にマッチしておりました。 日本の古典芸術を代表する“能”の音楽「能楽囃子」を収録した楽曲で、 聞くきっかけになったのは単なる偶然だったのですが、結果としては よ…

フォークソング伝説

ここ最近の僕はずいぶんと青春の一時期を「政治の季節」にささげた方の本を読む 機会がありましたので、彼ら彼女らがおそらく聞いていたであろう曲が聴きたくなって、 手にとって聴いておりました。とくこれだけの曲を著作権の壁を越えて集めたものだなと、 …

神謡

津軽三味線と和太鼓の「持ち味」を存分に堪能できるアルバムです。 ブックレットの中には『ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー』で有名な 日高晤郎氏が『躍動』という文章を寄せていたり、自らの思いを託したメッセージや、 収録されている楽曲すべて…

濁奏

和太鼓と津軽三味線の演奏者である木村善幸氏のアルバムです。 実のところを言ってしまうと、このアルバムを手にとって見たのは まったくの偶然で、取り立てて和太鼓や津軽三味線に 興味を持ってのことではありませんでした。木村氏の経歴を見ても、 1982年…

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第2番&第4番(パールマン)

この文章を書く前に、付録にあるライナーノーツを 読んでいたわけですが、正直なところ、僕はクラシックの 専門家ではありませんので、曲のできた経緯や背景、 第2,4番それぞれの楽章の解説も 「あぁ、そうなんですかねぇ」 としか言いようがないのでありま…

チャイコフスキー:交響曲第6番<悲愴>

チャイコフスキーの交響曲『悲愴』。この存在を知ったのは『マンガの神様』こと手塚治虫先生が 名作『ジャングル大帝』のクライマックスのムーン山でのシーンを描ききる際、部屋の中に 大音量でかけながら描ききったというエピソードからでした。ここでは『…

レッツ・トーク・アバウト・ラヴ

歌姫、セリーヌ・ディオンによる英語アルバムとしては 5枚目の作品になります。彼女といえば、映画 『タイタニック』の主題歌である 『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』がまず連想されると 思われますが、なにぶん僕自身もまた、そのクチで ございます。…

禁じられた歌

突如として音楽シーンから姿を消した女性ミュージシャン、 亜矢の『戦場の華』に続くセカンド・アルバムです。僕は このアルバムについて生地を書こうかとずっと思っていましたが、 つい延び延びになってしまいました。彼女のルーツとしている 音楽がニルヴ…

25絃箏のジブリ

2005年に東京藝術大学を卒業した女性二人により 結成された箏(25絃箏)ユニットのスタジオジブリ映画の楽曲を 25絃筝で弾いたアルバムです。これを知るきっかけとなったのは 僕がいつも行っている本屋のBGMでかかっていて、 「お、これイイナ」 と思っていた…

ブリーチ(デラックス・エディション)

グランジ系ロックバンド、ニルヴァーナが1989年に 『サブ・ポップ』というインディーズ・レーベルからのリリース されたアルバムです。本作は2009年に発表20周年を記念して、 ジャック・エンディーノの手によって リマスターされ再発されたヴァージョンであ…

街路樹(2枚組スペシャルエディション)(Blu-spec CD)

ロックミュージシャン。尾崎豊がリリースした4枚目の アルバムです。彼が無期限活動休止宣言の後に、 1986年5月に渡米し、翌1987年1月に帰国。その1年間の NYでの孤独な生活や、レコード会社の移籍、さらには自身の 覚醒剤所持による逮捕。謹慎処分を経た上…

ハンク・ジョーンズ~ザ・グレイト・ジャズ・トリオ~ / ラスト・レコーディング

毎度のことでございますが、僕はジャズを聴いているときは アーティストのことはほとんど知らない、もしくは 名前くらいは…。という程度の事前知識しかなく、聴き終えて 背景を調べて書いているというなんとも『泥縄』のブログ記事で ございます。今回聞いて…

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番、第2番

クリスティアン・ツィンマーマンと 小澤征爾率いるボストン交響楽団による ラノマニノフのピアノ協奏曲第1番と第2番です。 モスクワ音楽院の卒業試験の為に書かれ、 後年改作を施して決定稿が完成した第1番と、 近代的なピアノ技法や力強いダイナミズムに 端…

ブルー・インタールード

僕がウィンストン・マルサリスを聞くように なったきっかけは作家の平野啓一郎氏の 影響によるものが大であります。 マイルス・デイヴィスをこよなく愛する平野氏は 著作の中で様々な音楽を吸収し、最終的にはジャズの 範疇からも飛び出していった マイルス…

吉田兄弟ベスト 弐-2005~2009-

三味線を操りながらも様々なジャンルに挑戦し、 私たちを魅了し続けるデュオ、吉田兄弟のベストアルバム、 第2弾です。壱もそうでしたがBlu-spec仕様ですので、 本当に音の質がクリアで弦のたわむ音までもが僕の耳に 心地よく響いてきました。ここに収録され…

吉田兄弟ベスト 壱-1999~2004-

2012年を持ってデビュー12周年を迎える吉田兄弟がそれを機に リリースしたベストアルバムの第1弾です。Blu-spec仕様と いうことで、僕はこれをヘッドフォンで聞いていたのですが、 本当にこれを聞いていて音質がよかったです。 僕は吉田兄弟のことに関しては…

TOGI

雅楽演奏家、東儀秀樹氏によるCDデビュー15周年を記念して作られた、 セルフカヴァー・アルバムです。これは自身初の全曲新録音なのだそうです。 残念ながら僕は最初に発表されたヴァージョンを知らないのでなんともいえませんが、 このアルバムを聞いている…

ソニー・ロリンズ・プラス・フォー

ソニー・ロリンズ。僕が彼の名前を初めて知ったのはたぶん高校時代のことで、 当時から聞き始めたザ・ローリング・ストーンズのメンバーの一人で、ドラムを 担当するチャーリー・ワッツがジャズについても造詣が深く、『刺青の男』で 彼をゲスト・ミュージシャン…

フィドラー・オン・ザ・ルーフ(屋根の上のヴァイオリン弾き)

ミュージカルのテーマ曲をジャズにアレンジし、 心に響かせるソロを奏でるキャノンボール・アダレイ充実期の 作品なんだそうです。彼の経歴や演奏そのものは正直言って あまり知らなかったのですが、名前だけは知っていて、有名な ジャズメンであると言う事…