有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フライデイ・ナイト・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード+1

本作品はアート・ペッパーの完全復活を 決定付けた伝説のヴァンガード・3デイズのうち、 2日目に行われたライヴ録音をCD化したものです。 これは個人的な思い入れなのかもしれませんが、 順風満帆な人生を送っている人間が作っているもの (実際に生きる人生…

クロニクル~グレイテスト・ヒッツ

1967年にジョン・フォガティを中心に結成し、 ブルース&カントリー・ロックといった 南部サウンドで、デビューから70年代にかけて 人気だったクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。 僕がこのバンドの存在を知ったのは森達也さんの 『放送禁止歌』と…

ハートに火をつけて

本作は1960~1970年代のアメリカン・ロックの歴史の中で 独特の魅力を放ち、根強い人気を誇るザ・ドアーズの デビュー・アルバムです。僕がドアーズを聞いていたのは ちょうど高校時代のことで、暗黒に塗りつぶされた高校生活のうち、 こういう音楽や映画、本…

野口雨情傑作選-赤い靴-

ぼくが野口雨情のことを知ったのは、確か中学時代の ことで、現在でも愛唱されている童謡や歌謡曲も たくさん書いていらした詩人であることをこのアルバムを 聴いて改めて良くわかりました。歌詞をよく 聴いてみると、野口雨情は2012年に生誕130周年を迎えた…

バッハ:2台のピアノのための協奏曲第2番、モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲

このアルバムを聞くきっかけは別に 何とはなしだったのでありましたが、 聞いて良かったです。 このアルバムは「クラシック名盤999ベスト&モア」 シリーズ第4期だそうで、録音年:は1956/1955 なのだそうですが、今聞いていても本当に音室が クリアーで、これ…

クロッシングス

僕はブックレットを読むまではまったく知りませんでしたが、 このレッド・ガーランドというジャズメンは1977年に復帰 するまでに長らく音楽活動から離れていたのだそうですね。 本作は彼の再起第1作だそうで、マイルス・デイヴィス・グループ ゆかりのメンバ…

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/シューマン:ピアノ協奏曲 他

僕はこのアルバムを聞くまでは一切知らなかったの ですが、このアルバムでピアノを弾いている エフゲニー・キーシンという方は斯界の「神童」 と囁かれていた方だそうで、その演奏を聴いていても 「あ、なるほどなぁ」 と思わせるものでありました。 本作に…

ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」他

このアルバムは昨日の夜に聞いておりました。 ドヴォルザークといえば交響曲『新世界』などが メジャーどころでありますが、こういう 弦楽四重奏曲も素晴らしいものがあり、これを聞きながら コーヒーを口にするのはこの上もない至福の時間で あるということ…

サーズデイ・ナイト・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード+1

夜中に聞いていたジャズのアルバムで、 僕はブックレットに書かれていること以外の 予備知識はなかったのですが、むしろそれが よかったのかもしれません。札幌で学生時代を 送っていた頃、こういうジャズを流しながら、 濃いコーヒーを提供している店がいく…

ベスト落語 五代目 古今亭今輔 「お婆さんの縁談」「峠の婆さん

「ベスト落語」シリーズ。今回は本作は五代目・古今亭今輔の 「お婆さんの縁談(おばあさんのえんだん)」 「峠の婆さん(とうげのばあさん)」 を収録したものであります。演目を聞きながらブックレットに掲載されている プロフィールを眺めていると、真打に昇進…

ベスト落語 八代目 春風亭柳枝 「花色木綿」「王子の狐」

八代目春風亭柳枝師匠の落語を収録した、 人気落語家たちの十八番を中心に収録した 『ベスト落語』シリーズであります。 経歴を見てみると、戦時中に真打へと昇進し、 ニッポン放送にて「お血脈」という演目を収録中に脳溢血で 倒れ、53歳の若さで亡くなった…

落語 名演ガイド集 火炎太鼓(与太郎噺)/そば清(滑稽噺)/饅頭恐い(長屋噺)

落語がそんなに詳しくない自分でも、古今亭志ん生の名前は きいており、演じられている名目も 『火炎太鼓(与太郎噺)』 『そば清(滑稽噺)』 『饅頭恐い(長屋噺)』 というなればスタンダードナンバーであり、それをじっくりと 聴かせてくれるものでありました…

ベスト落語 五代目 桂文枝 「立切れ」「瘤弁慶」

『ベスト落語』シリーズの五代目・桂文枝師匠の 「立切れ」と「瘤弁慶」の2つを収録したものです。 年末年始にこういう噺を聞きながらすごすというのも、 なんともオツなものでありまして、この文章を書きながら、 畳を雑巾がけしていたことが思い出されて、…

ベスト落語 四代目 柳亭痴楽 「痴楽つづり方狂室-恋愛編-」「桃太郎」

「ベスト落語」シリーズの本作は四代目 柳亭痴楽の 「痴楽つづり方狂室 -恋愛編-(ちらくつづりかたきょうしつ)」 「桃太郎(ももたろう)」 の2編を収録したものでございます。 この作品もまた、2013年の大掃除の友として聞いていたもので、 とても面白かった…

ベスト落語 三代目 春風亭柳好 「野ざらし」「ガマの油」「電車風景」「青菜」

人気落語家たちの十八番を中心に収録した 『ベスト落語』シリーズの続編であります。 僕がこれを聞いていたのは2013年の年末。 大掃除をしながらで、こういうのも良いなぁと、 思いながら聞いておりました。 本CDに収録されている作品は、 「野ざらし」「ガ…