エレクトリック・レディランド
60年代を代表するロック・ミュージシャン。
ジミ・ヘンドリックスの3rdアルバムです。
あまりにも有名なので僕がどうのこうのということは
必要ないのかもしれませんが…。
このアルバムが傑作たるゆえんはジミの体を通して
自家籠薬中となった。ロック、ブルース、サイケデリック、
ファンク、ジャズ、ソウルなどといった様々な音楽性を
取り入れ、彼独自の「芸術」へと昇華させたことに尽きるでしょう。
アルバムのタイトル曲となっている『エレクトリック・レディランド』
や、ジミの代表的な曲のひとつとなる『ヴードゥー・チャイル 』と
『ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン) 』。この2曲は
ライブ演奏のたびにアドリヴのアレンジが入り、それぞれが違った
曲に聞こえるわけですが、「ルーツ」はここにあるということを
教えてくれます。
そのほかにも、ボブ・ディランのカヴァーである『ウォッチタワー 』は
何度聞いてもしびれますし、ノエル・レディングの作った
『リトル・ミス・ストレンジ 』も、個人的にはお気に入りです。
こういう『輝くような一瞬』を放つ人間はえてして「短命」で
あることを裏付けるような作品でもあるのですが…。
それを差し置いても、できれば10代のうちに聞いておきたい
アルバムのひとつではあるまいかと思っております。