有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

ザ・ビートルズ アンソロジー3

後の音楽シーンに大きな影響を与えたザ・ビートルズ

この作品は「アンソロジー」3部作の最後で、

後期の作品群、俗に『ホワイト・アルバム』と呼ばれる

The Beatles』から解散に至るまでに録音された楽曲が

収録されております。

しかし、人間関係は破綻を迎えつつも、素晴らしい楽曲を残し、

『アヴィー・ロード』などの傑作を世に送り出したのは

彼らの彼らたるゆえんということなのでしょう。

ここに収録されているものは公式盤として発表されたものの

アウトテイクやデモ音源ばかりなのですが、

正直なところ、洗練されたものとはかけ離れた内容で、

荒々しいものであったり、無骨であったり、正直、劣悪な

物であったり…。

しかし、どんな状態でも彼らの輝きは決して色褪せることなく、

我々オーディエンスを魅了してくれるわけでありまして、

そうでなければ僕もこうして文章を綴っているはずもなく、

人生は有限なものであると自覚しつつも、人が何かを残すことは

「永遠」を感じさせるのでした。

 

 

 

 

ザ・ビートルズ アンソロジー 2

伝説のロックバンド。ザ・ビートルズ

本作はレアトラックでビートルズの歴史を振り返る

『アンソロジー』シリーズの第2弾であります。

思えば、このシリーズを初めて聞いたのは高校時代のころでしたが、

ほぼ同時に村上龍の小説も読み始めたこともあり、

まさに文化系人生の「王道」を歩んでいたのだなぁと、

この文章を書いていた時に否応なく気づかされるのですが、

聞いていた当時は、無理に無茶を重ねてやっとこさっとこ

入学した高校にまったくと言っていいほどなじめず、

(これが卒業するまでつづいた。)

疎外された自分の状況を多々だた、こういうカルチャーで

慰めるしかない日々が続いていたころのことでした。

おかげで、今はそれが「メシのタネ」になっているので

元は取ったのかなと勝手に思っております。

それはさておき、本編に話題を戻しますと、

65年から68年初頭までに彼らが遺したスタジオアウトテイクや

ライヴ音源から集めた44曲に、ビートルズとしての新録音曲

『リアル・ラヴ』

を追加した豪華版になっており、ファンにとっては涙ものの

仕上がりとなっております。

「2」のメインどころは、彼らが録音に凝りはじめる

リボルバー』から『サージェント~』あたりですので、

技巧を凝らした彼らの演奏や楽曲が聞きどころです。

 

 

 

アンソロジー 2

アンソロジー 2

 

 

ザ・ビートルズ アンソロジー 1

音楽をやる上で影響を受けたことがない人間を

探すほうが逆に難しいのではないかと言われる

ロックバンド『ザ・ビートルズ』。

このアンソロジーボックスは3部作の第1部で、

初期の音源が収録されております。

思えば、コレを初めて聞いたのは高校時代のことで、

本編のアルバムを全て聞いて、

そのあとにアンソロジー版を聞いておりましたことを

の文章を書きながら思い出しております。

このボックス・セットが最初に発売されたときに

大きな目玉となったのは、1980年に亡くなった

ジョン・レノンが残した音源を他のメンバーが

一つの曲として完成させた

『フリー・アズ・ア・バード 』

があり、僕自身もまた何度も聞いておりました。

その他にもCDのキャパいっぱいに詰め込まれたその他のレアトラックも

大きな目玉であり、

58年にビートルズの前身であるバンド「クオリーメン」時代に

自主制作したレコードに始まり、人気絶頂期の64年までの

軌跡をここでは堪能することが出来ます。

 

 

 

アンソロジー 1

アンソロジー 1

 

 

ヴードゥー・ラウンジ

モンスターバンド。ザ・ローリング・ストーンズ

1994年に発表したオリジナル・アルバムです。

この時期のストーンズは、長年ベースを担当していた

ビル・ワイマンが脱退し、ベースにダリル・ジョーンズを

起用し、制作されたとのことです。

前作のオリジナル・スタジオ録音作

『スティール・ホイールズ』以来5年ぶりの

作品です。

僕がこのアルバムを買って聞いていたのは高校時代のことで、

これがストーンズのアルバムを初めて自分で買った経験

なのかなと、文章を書きながら思い出しておりました。

僕も読んだ記憶があるのですが、日本語版CDでは

ストーンズファンである山川健一の書き下ろし

小説も歌詞カードとともに掲載されております。

最初に収録されている

「ラヴ・イズ・ストロング」

「ユー・ガット・ミー・ロッキング」

は時を経た現在でも時々テンションを上げるために

口ずさむことがあります。

発売当初はいろいろと毀誉褒貶があったそうですが、

ストーンズの原点であるブルースを大胆に解釈した

内容の濃さに加えて、『ウォズ・ノット・ウォズ』

などの活躍で知られるドン・ウォズ の息の合った

コンビネーションなどが注目を浴び、

結果的に彼らの音楽的な手腕を知らしめたアルバムと

なっております。

 

 

 

ヴードゥー・ラウンジ

ヴードゥー・ラウンジ

 

 

ドアーズ・ボックス・セット(2)

1960年代に一世を風靡したロックバンド。ザ・ドアーズ

ボックス・セット。その第2弾です。

これを聴いていたのは「1」同様、高校時代のことであり、

遠い記憶を辿ってみると、このアルバムは買わずに近所の

TSUTAYAでレンタルしたかなと思っているのですが、

こうして今思い返して文章を書いていると、改めて

の残した音楽は偉大であり、僕の人格形成に多大なる影響を

与えてくれて物だな、ということを実感せずにはいられません。

ここに収録されているのは67~70年にかけてのコンサート、あるいは

スタジオ・ライヴ音源+デモ音源と新たに編成した

ものであり、こういうものを購めるのは筋金入りの「マニア」

ですし、現在ではどうやら「廃盤」扱いになっている

ようですので、できればiTunesなどの音楽配信ストアで

発売されていると良いのですが…。

個人的に印象に残っている曲は、

「ハロー・アイ・ラヴ・ユー(デモ・テイク)」や

アルバムのタイトルにもなっている

「ハートに火をつけて」

「L.A.ウーマン 」

などがよろしいのかなと…。

 

 

ボックス・セット(2)

ボックス・セット(2)