有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

風のしるし-左手のためのピアノ作品集

ピアニスト、舘野泉。僕が舘野氏のことを知ったのは漫画家

山田玲司氏の対談漫画『絶望に効くクスリ』からでありました。

40年に及ぶ演奏活動と100枚以上のアルバムをリリース

してきたというキャリア持つ舘野氏が脳梗塞に倒れ、

3年間のリハビリの末に右手に後遺症は残るものの、

感動のステージ復帰を成し遂げたコンサートで演奏

された曲のうち、当時のプログラムからノルドレンを

除いた4曲を収録したものです。

実のところを申しますと、このアルバムを初めて聞いたのは

この文章を書くだいぶ前のことで、

演奏内容を頭の中で思い出しながら言葉を綴っているのですが、

同時に、人間の持つ「可能性」をこれだけ感じさせる存在も

稀有なものであることを感じずにはいられません。

『4. 風のしるし・オッフェルトリウム (舘野泉に献呈) プレスト (さわがしく) - アレグロ・ノン・トロッポ (透明に) 』

『6. 風のしるし・オッフェルトリウム (舘野泉に献呈) 「三つの聖詞」 より 第1曲 アレグレット・トランクィロ 』

はその中でも印象に残った曲でありました。

 

 

 

風のしるし-左手のためのピアノ作品集

風のしるし-左手のためのピアノ作品集