有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

宮本笑里 for

ヴァイオリニスト宮本笑里が2010年にリリースしたアルバムです。 彼女の本領であるクラシック曲や、CMなどで話題となった曲が 詰まっていて、僕はこれを一度通して聞いていたのですが、 集中して聞くことができて、とても意義深いものでありました。 日本テ…

カム・トゥデイ

日本を代表するサックス・プレイヤー、渡辺貞夫氏が本格的な演奏活動を始めた 1951年から、60周年となる2011年にリリースされる記念アルバムです。これを手にしたのは まったくの偶然で、渡辺氏が世界的なジャズメンであることは知っておりましたが、 本格的…

祈り~ヘイリー・シングス・ジャパニーズ・ソングス ベスト

彼女のことは山崎豊子原作のテレビドラマ『白い巨塔』で 主題歌である『アメイジング・グレイス』を歌っていたことで 知りました。その歌声がとても魅力的だったので、このアルバムを 聞いてみました。たった今知ったのですが、彼女は2004年に 世界デビュー…

ザ・ベスト 懐かしの歌声(上) ~戦前編~

累計実績20万枚のコロムビア定番シリーズ『ザ・ベスト』の戦前編です。 これを聴きながら読書をしておりました。とてもいい気分になれました。 収録されている楽曲は アラビヤの唄 / 二村定一、天野喜久代 蒲田行進曲 / 川崎 豊、曽我直子 モン巴里 / 宝…

ザ・ベスト 懐かしの歌声(下)~戦後編~

コロムビア定番シリーズ、ザ・ベストから、 戦後に愛された歌謡曲を20曲収録されております。 収録されているラインナップは 1.リンゴの唄 / 並木路子、霧島昇 2.夢淡き東京 / 藤山一郎 3.東京ブギウギ / 笠置シヅ子 4.青い山脈 / 藤山一郎、奈良光枝 5.長崎…

川嶋哲郎カルテット 祈り

このアルバムを手にしたのはまったくの偶然でした。 川嶋哲郎カルテットというのは有名な方なのですね。 しかし、今思えば全く先入観の無い状態で聴いたからこそ、 結果的にはそれが良かったのかもしれません。 安田幸司(b)、長谷川ガク(ds)と、田窪寛之(p)…

辻井伸行 展覧会の絵

ピアニスト・辻井信行氏による「マイ・フェイヴァリット・ショパン」に 続く海外録音ソロ・アルバムです。タイトルはピアノ音楽の最高峰というべき ムソルグスキーの「展覧会の絵」とリストの曲が収録されております。 ご存知の方には『常識』なのでしょうが…

夢やぶれて

このアルバムは以前聞いていたのですが、この記事を書くためにもう一度 聞きなおしておりましたが、やはり良かったです。彼女の事を初めて 知ったのはビートたけしの『テレビ特捜部』でイギリスのシロウト オーディション番組である『ブリテンズ・ゴット・タ…

シューベルト:4つの即興曲

ピアニスト。クリスティアン・ツィマーマンによるシューベルトの 『4つの即興曲』を演奏したものです。「D899 作品90」と シューベルトの遺作である「D935 作品142」の2つが 収録されております。ライナーノーツによると彼はひとつの曲を自分の ものにするの…

壊れた扉から

永遠の少年、尾崎豊の『十代三部作』の最後の作品。3rdアルバムです。 英題は『THROUGH THE BROKEN DOOR』 (スルー・ザ・ブロークン・ドア)といい、須藤晃氏の命名でしょう。 前作の『回帰線』からの路線を引き継いだ形で、彼独特のメッセージ性の 強いロ…

ヴァリーズ・オブ・ネプチューン

このアルバムは2010年にリリースされた作品です。 未発表を全12曲収録したスタジオ録音作品だそうです。 こうしてみるとジミもアメリカ版の尾崎豊のように なってきたなと感じますが、未発表音源という「悪魔のささやき」 につい乗ってしまう自分もいるので…

ポルナレフ革命

このアルバムを聞いていた当時、僕はどうしても急ぎのカネがいる事になって、やりたくもない 引越しのアルバイトをしておりました。もちろん、必要に迫られていやいややらざるを 得なかったものなのでその結果たるや惨憺たるものでございました。あまりに 嫌…

続 アニメンティーヌ

日本のアニメの主題歌をボサノヴァでカヴァーした楽曲集の続編です。 前作同様、聞きなれたアニメのテーマソングがこういう風にアレンジされて歌われると 非常にオサレに聞こえてしまうから、なんとも不思議なものです。 僕もこのアルバムを夜長に聞いていた…

debut

日本のピアニスト辻井伸行氏による、待望のCDデビューアルバムです。 DISC1にはショパン・リスト・ラヴェルの曲が収録されており、 DISC2には自身が作曲したオリジナル曲が収録されております。 昨日改めてこれを聞いていたのですが、夜長には素晴らしい楽曲…

ワン・チャンス

『携帯電話のセールスマンから大スターになった男』 そんな絵に描いたようなシンデレラストーリーを生きた男。 ポール・ポッツのデビュー・アルバムです。僕は彼を初めて見たのは ビートたけしがホストを勤める『世界まる見え!テレビ特捜部』という 番組か…

プレイ・ザ・ブルース

ジャズ巨星、ウィンストン・マルサリスとロック界の巨星、 エリック・クラプトンによる豪華なコラボレーション、アルバムです。 ライヴ音源で収録された日時と場所は2011年4月の ニューヨークはリンカーン・センターというところだそうです。 収録されている…

グリーグ&シベリウス:北欧音楽の新伝説 2

これを手にとって聞いたきっかけはまったくの偶然でした。 札幌には4年住んでいたことがあるので土地勘があります。 ここでは通常の札幌コンサートホールでの収録ではなく、 札幌芸術の森アートホールでのセッション録音で、 高音質なSACDハイブリッド盤…

アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~

『パリジェンヌもアニメがお好き?』 こんなキャッチコピーがつけられた日本でも スタンダードナンバーとされる 誰もが知ってる国民的アニソンをクレモンティーヌがオシャレに ボッサ・カヴァーしたアルバムです。 昨日、これを聞きながら作業をして いると…

アビイ・ロード

イギリスにおいて1969年9月26日に発売された、 ザ・ビートルズの12作目のオリジナル・アルバムです。 アルバムそのものの発売は『レット・イット・ビー』より先なのですが、 当時のビートルズの状況がしっちゃかめっちゃかで マスターテープが1年間放り出さ…

ピクチャーズ

2012年にデビュー5周年を迎えた女性ピアニスト、 アリス=紗良・オットの通算5枚目となるアルバムです。 僕は彼女のことを情熱大陸で見て以来、ときどき彼女のアルバムを 聴いております。本作は、今までスタジオ、レコーディングによって 作品を発表してきた…

2CELLOS

僕がこの2人を知ったのは行きつけの本屋で彼等の曲が 流れたのを聞いていたからでした。 ルカ・スーリッチ Luka Šulić と ステファン・ハウザー Stjepan Hauserの2人によるチェロのユニットによる デビュー・アルバムです。彼等はクラシックの分野できちんと…

アー・ユー・エクスペリエンスト?

永遠のギター・ヒーロー。ジミ・ヘンドリックスが1967年に発表した デビュー・アルバムです。僕がこのアルバムをはじめて聞いたのは 高校時代のことでしたが、今でもこの衝撃は忘れられません。 マイクロソフトの共同設立者であるポール・アレン氏も 彼の大…

イマジン

1971年発表のジョン・レノンのアルバムです。 これを良く聞いていたのは高校時代~大学時代にかけてでした。 リリースされてから全英・全米、日本オリコン総合チャートともに 1位を記録したそうで、彼にとって最大のヒット作何だそうです。 表題曲の「イマジ…

MTVアンプラグド・イン・ニューヨーク

フロントマンであったカート・コバーンの死後である 1994年に発売されたニルヴァーナのライブ・アルバムです。 彼の死後に初めて発表されたアルバムで、これを聴く度に生々しい感情が 溢れてきます。録音された日時は1993年10月18日、 ニューヨークのソニー…

フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ウィシュカー

伝説のロックバンド、ニルヴァーナ。 そのフロントマンである カート・コバーンの衝撃の死から 残されたメンバーである クリス・ノヴォセリックとデイヴ・グロールによって 選曲がなされ、発表された コンピレーションアルバムです。 収録されている楽曲は19…

Let It Be

伝説のロックバンド、ザ・ビートルズがイギリスにおいて 1970年5月8日に発売された 13作目のオリジナル・アルバムです。 ジャケットに象徴されているように、当時の4人の関係は 末期的で、製作された時期は『アビー・ロード』のほうが先なのですが、 マスタ…

ジョンの魂

本作はジョン・レノンが「ザ・ビートルズ」解散後 初めて発売されたソロ・アルバムです。彼自身が『ファブ・フォー』 の一員から`個`へと意識を変化させつつあった変革の時に生まれた きわめてプライベートな一面を多く含んだアルバムです。 これをはじめて…

青春の叫び

ブルース・スプリングスティーンのセカンドアルバムです。 ディランの『亜流』としてのデビュー・アルバムよりもさらに、 ロックンロール・ミュージシャンとしての方向性がくっきりと 打ち出されたアルバムであると思います。 痛快なオープニング曲である『E…

アズベリー・パークからの挨拶

「ロックンロールの未来」 「ボス」 という綽名を関せられるミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンの ファーストアルバムです。このアルバムをはじめて聞いたのは 確か高校時代のことで、尾崎豊もまた高校時代に聞いていたことを ライヴのMCで話し…

回帰線

26歳と言う若さで早逝したロックミュージシャン、尾崎豊による のセカンド・アルバムです。須藤晃氏によってつけられた英題は 『TROPIC OF GRADUATION』(トロピック・オブ・グラデュエーション)です。 僕はこれを14歳の頃から聞き始めておりましたが、その…