有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

辻井伸行 展覧会の絵

ピアニスト・辻井信行氏による「マイ・フェイヴァリット・ショパン」に

続く海外録音ソロ・アルバムです。タイトルはピアノ音楽の最高峰というべき

ムソルグスキーの「展覧会の絵」とリストの曲が収録されております。

ご存知の方には『常識』なのでしょうが『展覧会の絵』は構成に特徴があり、

10枚の絵に基づく楽曲が無秩序に並ぶのではなく、

「プロムナード」という短い前奏曲。あるいは間奏曲が

繰り返して挿入されているのだそうです。

このアルバムを僕は夜中に聞いておりました。

実を言うと、曲の途中まで僕は別な方のアルバムを想像しており、途中で

自分でも知っている有名なフレーズが流れているのを聴いて『展覧会の絵』を

聴いていることに気づいたという体たらくでありました。

辻井氏のインタビュー記事に

よると

『長いし、有名だから弾くのに勇気がいった でも、だからこそ弾きたかった 』

のだそうで、このアルバムに賭ける『想い』というものをあとで知るにつけ、

こういう軽い聴き方をしてしまった自分を若干、後悔してしまいました。

僕はこのアルバムをパソコンを使った作業中に

聴いておりましたが、それにぴったりのアルバムでございました。

展覧会の絵

展覧会の絵