読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

僕がグレン・グールドを知るきっかけとなったのは

映画『羊たちの沈黙』にて、

ハニバル・レクター博士が脱走する際に警官を

撲殺していたシーンにかかっていた曲が

『ゴールベルク変奏曲』であることからでした。

で、大学時代に彼に関する評伝や

彼の手紙を読んでいたことです。

グールド=バッハという印象が強く、僕自身もまた

そう思っていた一人でございますが、

1960年に録音したこのブラームス晩年の作品から

間奏曲ばかりを集めた本作も、

グールドの隠れた名盤でございます。

ここに収録されている曲は、ブラームス

晩年に作ったものが多いらしく、いわゆる

『枯れた境地』

にある楽曲の数々を、稀代の名ピアニストである

グレン・グールドが演奏することで

ある一つの『高み』に至っていると感じさせました。

僕はこのアルバムを思考が必要な作業の

時にかけて聞いていたのですが、

ピアノの演奏というのは時として

そういったこと『邪魔』になる場合が多いのですが、

それが全くなかったことが本当にありがたかったです。

カップリングとして収録されている

82年録音のブラームス「バラード集」と

「2つのラプソディ」から抜粋したものもまたとても素晴らしく、

『名演』とはこういうことかとそんなことを思うのでした。

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ