ザ・ビートルズ アンソロジー3
後の音楽シーンに大きな影響を与えたザ・ビートルズ。
この作品は「アンソロジー」3部作の最後で、
後期の作品群、俗に『ホワイト・アルバム』と呼ばれる
『The Beatles』から解散に至るまでに録音された楽曲が
収録されております。
しかし、人間関係は破綻を迎えつつも、素晴らしい楽曲を残し、
『アヴィー・ロード』などの傑作を世に送り出したのは
彼らの彼らたるゆえんということなのでしょう。
ここに収録されているものは公式盤として発表されたものの
アウトテイクやデモ音源ばかりなのですが、
正直なところ、洗練されたものとはかけ離れた内容で、
荒々しいものであったり、無骨であったり、正直、劣悪な
物であったり…。
しかし、どんな状態でも彼らの輝きは決して色褪せることなく、
我々オーディエンスを魅了してくれるわけでありまして、
そうでなければ僕もこうして文章を綴っているはずもなく、
人生は有限なものであると自覚しつつも、人が何かを残すことは
「永遠」を感じさせるのでした。