ベスト落語 五代目 桂文枝 「立切れ」「瘤弁慶」
『ベスト落語』シリーズの五代目・桂文枝師匠の
「立切れ」と「瘤弁慶」の2つを収録したものです。
年末年始にこういう噺を聞きながらすごすというのも、
なんともオツなものでありまして、この文章を書きながら、
畳を雑巾がけしていたことが思い出されて、東京の
修行時代のことを思い出して、なんとも言えない気持ちに
なってしまったことを思い出しておりました。
「立切れ」は僕はその辺のことは詳しくありませんが、
落語には珍しい純愛物語で、描写が難しい中を
見事に三味線に合わせて噺紀って見せる芸に驚きつつ、
楽しませてもらいました。
「瘤弁慶」は上方落語のうちに「東の旅」という
シリーズものがあるそうで、この噺も帰路大津の
宿へかかったところからオープニングが始まるわけです。
弁慶が瘤になって寄生しているというなんとも
現実離れした物語でありますが、こういう噺も
あるんだなぁと言うことで、
この話を聞かせていただきました。
なかなか奥の深いものであります。