クールの誕生
ビバップの反動として1940年代の後半に生まれた白人寄りの傾向をもつジャズである
「クール・ジャズ」という概念をつくった意義深いアルバムです。
ジャズがそんなに詳しくない僕でも、マイルス・ディヴィスの名前と
『クールの誕生』というアルバムのタイトルは知っていたわけですが、いわゆる
『敬遠』状態だったので(ジャズの流れる喫茶店には20歳ころから
時々通っていたので今にして思えば店舗内のBGMとして流れていたのかもしれない)
参加アーティストは(tp)マイルス・デイヴィス、(tb)J.J.ジョンソン、
カイ・ウィンディング (as)リー・コニッツ(bs)ジェリー・マリガン
(p)アル・ヘイグ (b)ネルソン・ボイド (dms)マックス・ローチ、
というメンバーで構成されており、僕自身はメンバー一人ひとりについては詳しく
ありませんが、33分の演奏時間の中に「時代」を凝縮させたのだなと、
これを聴いていたのは夜中の時間帯ですが、そんなことを考えてしまいました。
えめなテクニック表現とリズムで、クールに聞こえる一方で、
アンサンブルサウンドやその楽器編成、音楽構成も重要視するスタイルは、
今聞いてもまったく古びてはおりません。
- アーティスト: マイルス・デイヴィス
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る