濁奏
和太鼓と津軽三味線の演奏者である木村善幸氏のアルバムです。
実のところを言ってしまうと、このアルバムを手にとって見たのは
まったくの偶然で、取り立てて和太鼓や津軽三味線に
興味を持ってのことではありませんでした。木村氏の経歴を見ても、
1982年に生を受け、幼少のころから楽器に親しみ、長じては数々の
音楽の大会で優勝、もしくは入賞していたという
実力派であるということを、これを書きながら知った次第であります。
それでもやはり、演奏を聴いてみると、
奏でられる津軽三味線の心地よい音色や、
和太鼓の持つ響きに圧倒されてしまいました。
僕は「じょんがら節」は少しだけ以前に聴いたことがありましたが、
「あいや節」や「よされ節」
というものをこれを聴くまでまったく知りませんでした。
しかし、土着的な節回しがとても美しく、和太鼓の方も、
とてもすばらしい演奏でありました。
「偶然」というものが生み出した出会いに
この場を借りて感謝御礼申し上げます。