ブルー・インタールード
僕がウィンストン・マルサリスを聞くように
なったきっかけは作家の平野啓一郎氏の
影響によるものが大であります。
マイルス・デイヴィスをこよなく愛する平野氏は
著作の中で様々な音楽を吸収し、最終的にはジャズの
範疇からも飛び出していった
マイルスに対し、ウィンストン・マルサリスは
かたくななまでに伝統的なジャズの
スタイルを墨守するジャズメンであるという趣旨の
文章を読んだことでありました。
僕はこのアルバムを一切の予備知識なしで
聞いたわけですが、印象のみで語ると
本当に「オトナ」の聞くようなアルバムで、
こういう曲が流れているような
喫茶店でダッチアイスコーヒーでも飲んで文庫本を
読むような午後があるならば、
それはとても贅沢な時間であろうなぁと
思ってしまいました。一応、背景的な
ものを簡単に記しておきますと、
マルサリスがブルーノート移籍後の
第5作なのだそうです。彼自身による詩の
朗読をするという衝撃的なオープニングから
始まるわけですが、実際演奏が始まると70分以上にも
わたる演奏時間でしたが、
一気に聞き終えてしまうものでありました。
正直、ジャズは門外漢だという意識が
ありましたが、これを機会にもっとアルバムを
聞き進めていければと思っております。
- アーティスト: ウイントン・マルサリス・セプテット,ウイントン・マルサリス
- 出版社/メーカー: ソニーレコード
- 発売日: 1992/06/25
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る