有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

九段

僕が井上陽水を聞いているの母の影響で、今でも井上陽水がライヴなどで

地元を回ってくると、チケットを手に入れてはいそいそとコンサートに足を運んで

いるのです。僕がこのアルバム『九段』を聞いたのはつい先日のことで、

「陽水でも聞いてみようかな。久しぶりに」

と思って手に取ったのがきっかけでした。前作のアルバム『永遠のシュール』が

1994年に発表され、この『九段』にいたるまでは1998年ですから、3年半の

ブランクがあったそうで、ツアーも行っていなかったのだそうです。

サウンド、歌詞などで独特の境地に至っていることは言うまでもないですが、

このアルバムでも彼の個性あふれる深い詞の世界と、心地よいサウンドが

ヘッドホンから流れてきて、

「あぁ、これが陽水だな」

と思い、1枚を通して心地のよい世界に浸ることができました。記事を書くために

改めて歌詞カードを読んでも、その歌詞はとても詩的で、『アンチヒロイン』や

十代のはかなさを歌う『TEENAGER』。さらに曲自体がひとつの物語になっている

『ビルの最上階』は歌詞を読んでいてその光景がありありと浮かんでくるのです。

改めて彼が日本を代表するメロディメーカーであると感じ入ってしまいました。

九段

九段