カム・トゥデイ
日本を代表するサックス・プレイヤー、渡辺貞夫氏が本格的な演奏活動を始めた
1951年から、60周年となる2011年にリリースされる記念アルバムです。これを手にしたのは
まったくの偶然で、渡辺氏が世界的なジャズメンであることは知っておりましたが、
本格的に演奏を聴くのはこれが初めての体験でございました。彼の弾く心に染み入るような
サックスの音色と、ジェラルド・クレイトンのピアノがあいまって、オトナのアルバムだなぁと
そんな感想を持ってしまいました。僕は正直言ってジャズにはあまり詳しくないのですが、
これを聞き終えた後で、アルバムの中に入っている渡辺氏のコメント
冬の土の奥に
芽生えのときを待つ生命があるように、
悲しみや困難を乗り越えた先には希望があります。
「痛みの度合いは 喜びの深さを知るためにある」
これはチベットの格言ですが、
僕のそうした想いを、このアルバムに
感じてもらえればと願っています。
を見たときに深い感動が静かに沸き起こってくるのを感じました。
これを録音した時の渡辺氏の年齢は78歳ということを知って改めて衝撃を受けました。
特に曲目の最後に収録されている『ララバイ』はこのアルバムに出会えて、
心からよかったと思える曲であると心からそう思います。
- アーティスト: 渡辺貞夫,ジェラルド・クレイトン,ベン・ウィリアムス,ジョナサン・ブレイク
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2011/10/05
- メディア: CD
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