有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ウィシュカー

伝説のロックバンド、ニルヴァーナ

そのフロントマンである

カート・コバーンの衝撃の死から

残されたメンバーである

クリス・ノヴォセリックとデイヴ・グロールによって

選曲がなされ、発表された

コンピレーションアルバムです。

収録されている楽曲は1989年からの1994年までの

ライブ音源からクリスによって選曲が行われ、

ライナーノーツも執筆されているのだそうです。

さっきこれを書くために久しぶりに聞いておりました。

確かこれは『MTVアンプラグド・イン・ニューヨーク』と

同時発売で、コンセプトではこれと2枚組みになる

予定だったそうですが、カートの死による悲しみで

当時に選曲をすることは出来なかったというのがその

真相なんだそうです。

『MTV』が「静」だとするならばこのアルバムは「動」

という表現がぴったり来るもので、もともとライヴバンドで

ある彼等の真骨頂が遺憾なく発揮されている疾走感に

あふれたアルバムであると思います。

カート・コバーンの『魂の叫び』から始まる「イントロ」

からデイヴのドラムが炸裂する「スクール」

永遠のアンセムとして鳴り響く

スメルズ・ライク・ティーン・スピリット

このアルバムではじめて日の目を見ることが出来た

「スパンク・スルー 」

『イン・ユーテロ』よりも疾走感にあふれた演奏である

「セントレス・アプレンティス」

ライヴ版のオリジナルアレンジによる「ポーリー」

何回も聞いていると曲の陰鬱な

世界と激しい音の世界に

おもわずクセになってしまう「ブルー」など、

はじめから終わりまで一気に聞かせる

ライヴ・アルバムであると思います。

フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ザ・ウィッシュカー

フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ザ・ウィッシュカー