有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

Let It Be

伝説のロックバンド、ザ・ビートルズがイギリスにおいて

1970年5月8日に発売された

13作目のオリジナル・アルバムです。

ジャケットに象徴されているように、当時の4人の関係は

末期的で、製作された時期は『アビー・ロード』のほうが先なのですが、

マスター・テープが1年間ほど放置されていたがゆえに、

リリースが後になってしまったのだそうです。

このアルバムの元になった『ゲット・バック』セッションは

1969年1月22日から2月5日のわずか2週間であり、よくそんな短期間で

これだけのものを作ることができたのはさすがに彼らだとは思いますが、

マスター・テープはプロデューサーのフィル・スペクターにゆだねられ、

彼がもともと音源にバッキング・コーラスやオーケストラなどの

なオーヴァー・ダビングを施し、本来のコンセプトとは

まったく違った形でアルバムを完成させたのだそうです。

そのお陰でポール・マッカートニーは自身の曲である

『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』のできに大いに不満を

持っていたのだそうです。僕は初めてこのアルバムを聞いたのは

中学生のことでしたが、未だにこうして文章に起こしているということは

自分の人生にとてつもない影響を与えたということでしょう。

日本の俳句に影響を受けたといわれる『アクロス・ザ・ユニヴァース』

当時のバンドの様子を『なすがままに』受け止めようとする『レット・イット・ビー』

などは、本当に聞いていて切なくなってしまいました。

アルバム全体には哀愁が漂い。『終わり』というものをいやおうなく突きつけられる

アルバムですが、『ろうそくが燃え尽きる前の最後の瞬き』

を十二分に感じさせてくれます。

レット・イット・ビー

レット・イット・ビー

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