有坂汀の音楽レビュー

私、有坂汀が今まで聞いていた音楽や、最近お気に入りの音楽をアルバム中心に紹介するブログです。

器楽曲

シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲

「美人だなぁ…。」 ジャケットに掲載されている諏訪内晶子さんのポートレートをみて、 単純にそう思ってしまいました。 このアルバムはそんな彼女が『20世紀の名作』といわれる シベリウス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調」に加えて、 そのカップリングとして、…

ヴィヴァルディ:四季

『カラヤンの秘蔵っ子』として名高いアンネ=ゾフィー・ムター によるヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集『四季』と、 タルティーニの『悪魔のトリル』を収録した1枚です。 この作品は、彼女がドイツの現代画家であるグラウプナーの 絵画に触発されて指揮…

サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61 他

このアルバムは夜寝る前に聴いていて、クラシックの効果も あったのでしょうか。心地よく眠ることができたという意味で、 とても感謝しております。 指揮を執ったのはフランスの重鎮:ジャン=ピエール・ヴァレーズ という方だそうで、僕はこのアルバムを聞…

グリーグ:室内楽曲集

このアルバムは作曲をしているグリーグもノルウェー人ならば、 演奏をしているチェロのトゥルルス・モルクも ピアノのホーヴァル・ギムセも またノルウェー人であるという布陣で演奏されている1枚であります。 2000年に録音された、グリーグの室内楽の名品…

五嶋龍 リサイタル

日本を代表する若手ヴァイオリニスト・五嶋龍氏の アルバムです。ハーバード大学を卒業し、本格的に 演奏活動を開始したときのもので、僕はこれを聞き ながら、端正なルックス。卓越したヴァイオリンの 技量。ハーバード大学卒業という学歴、それに加えて 松…

バッハ:2台のピアノのための協奏曲第2番、モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲

このアルバムを聞くきっかけは別に 何とはなしだったのでありましたが、 聞いて良かったです。 このアルバムは「クラシック名盤999ベスト&モア」 シリーズ第4期だそうで、録音年:は1956/1955 なのだそうですが、今聞いていても本当に音室が クリアーで、これ…

ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」他

このアルバムは昨日の夜に聞いておりました。 ドヴォルザークといえば交響曲『新世界』などが メジャーどころでありますが、こういう 弦楽四重奏曲も素晴らしいものがあり、これを聞きながら コーヒーを口にするのはこの上もない至福の時間で あるということ…

和ジャズ PLAYS ポップス [Compilation]

このアルバムは日本のジャズ・ミュージシャンによる ポップス・カヴァー集であります。収録されている楽曲は 【収録内容】 *は初CD化1. SCARBOROUGH FAIR 猪俣猛とサウンド・リミテッド2. EL CONDOR PASA -コンドルは飛んで行く 猪俣猛3. THE SOUND OF SILEN…

ハンク・ジョーンズ~ザ・グレイト・ジャズ・トリオ~ / ラスト・レコーディング

毎度のことでございますが、僕はジャズを聴いているときは アーティストのことはほとんど知らない、もしくは 名前くらいは…。という程度の事前知識しかなく、聴き終えて 背景を調べて書いているというなんとも『泥縄』のブログ記事で ございます。今回聞いて…

ブルー・インタールード

僕がウィンストン・マルサリスを聞くように なったきっかけは作家の平野啓一郎氏の 影響によるものが大であります。 マイルス・デイヴィスをこよなく愛する平野氏は 著作の中で様々な音楽を吸収し、最終的にはジャズの 範疇からも飛び出していった マイルス…

吉田兄弟ベスト 弐-2005~2009-

三味線を操りながらも様々なジャンルに挑戦し、 私たちを魅了し続けるデュオ、吉田兄弟のベストアルバム、 第2弾です。壱もそうでしたがBlu-spec仕様ですので、 本当に音の質がクリアで弦のたわむ音までもが僕の耳に 心地よく響いてきました。ここに収録され…

吉田兄弟ベスト 壱-1999~2004-

2012年を持ってデビュー12周年を迎える吉田兄弟がそれを機に リリースしたベストアルバムの第1弾です。Blu-spec仕様と いうことで、僕はこれをヘッドフォンで聞いていたのですが、 本当にこれを聞いていて音質がよかったです。 僕は吉田兄弟のことに関しては…

川畠成道◎クライスラーを弾く

ヴァイオリニスト、川畠成道さんの11枚目のアルバムです。 僕が彼のことを知ったのは空手家の宇城憲治先生の対談連載で、 宇城先生が川畠氏に空手の型の一部を教えている姿が印象的でした。 僕はこれを18トラック中、9トラックずつ2日に分けて聞いていて、 …

宮本笑里 for

ヴァイオリニスト宮本笑里が2010年にリリースしたアルバムです。 彼女の本領であるクラシック曲や、CMなどで話題となった曲が 詰まっていて、僕はこれを一度通して聞いていたのですが、 集中して聞くことができて、とても意義深いものでありました。 日本テ…

川嶋哲郎カルテット 祈り

このアルバムを手にしたのはまったくの偶然でした。 川嶋哲郎カルテットというのは有名な方なのですね。 しかし、今思えば全く先入観の無い状態で聴いたからこそ、 結果的にはそれが良かったのかもしれません。 安田幸司(b)、長谷川ガク(ds)と、田窪寛之(p)…

辻井伸行 展覧会の絵

ピアニスト・辻井信行氏による「マイ・フェイヴァリット・ショパン」に 続く海外録音ソロ・アルバムです。タイトルはピアノ音楽の最高峰というべき ムソルグスキーの「展覧会の絵」とリストの曲が収録されております。 ご存知の方には『常識』なのでしょうが…

シューベルト:4つの即興曲

ピアニスト。クリスティアン・ツィマーマンによるシューベルトの 『4つの即興曲』を演奏したものです。「D899 作品90」と シューベルトの遺作である「D935 作品142」の2つが 収録されております。ライナーノーツによると彼はひとつの曲を自分の ものにするの…

debut

日本のピアニスト辻井伸行氏による、待望のCDデビューアルバムです。 DISC1にはショパン・リスト・ラヴェルの曲が収録されており、 DISC2には自身が作曲したオリジナル曲が収録されております。 昨日改めてこれを聞いていたのですが、夜長には素晴らしい楽曲…

ピクチャーズ

2012年にデビュー5周年を迎えた女性ピアニスト、 アリス=紗良・オットの通算5枚目となるアルバムです。 僕は彼女のことを情熱大陸で見て以来、ときどき彼女のアルバムを 聴いております。本作は、今までスタジオ、レコーディングによって 作品を発表してきた…

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ

僕がグレン・グールドを知るきっかけとなったのは 映画『羊たちの沈黙』にて、 ハニバル・レクター博士が脱走する際に警官を 撲殺していたシーンにかかっていた曲が 『ゴールベルク変奏曲』であることからでした。 で、大学時代に彼に関する評伝や 彼の手紙…

ショパン:4つのバラード、幻想曲、舟歌

僕がショパンを聞くようになったきっかけというのは、 芥川賞作家・平野啓一郎氏の 『葬送』という小説を読んだことです。 内容はショパンとドラクロワの友情を軸に フランスの社会と芸術に生きた人々を描いたもので、 本当に内容は重量級ですが、 読み応え…